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長野県民のソウルフード「おやき」。もともとはお祝い事などハレの日に食べられていたというおやきですが、中に入れる具によって普段の食事としてはもちろん、子どものおやつにもなり、季節を問わずいつでも楽しめる魅力的な食べ物なのです。
最近では観光客向けに変わり種おやきが登場し話題にも!そこで今回は、そんな魅力たっぷりなおやきについてご紹介します。
Contents
おやきとは?
そもそもおやきとは、小麦粉やそば粉を水で溶いた生地の中に小豆や野菜で作った餡を包み、焼いたものを指します。
長野県の寒冷地である北部が発祥とされ、冬場の米の代用として長い間食べられてきました。地方によっては呼び方が異なり、「焼き餅」、「あんびん」、「ちゃなこ」、「はりこし」などと呼ばれています。
おやきの歴史
おやきの歴史はとても古く、一説には縄文時代には作られていたとも言われています。実際に長野県の西山地方でその時代の遺跡から粉を練って焼いた跡が発見されたことも!
4000年近くたった今でも変わらず、人々の心とお腹を満たし続けているのですね!
定番から変わり種まで!どんな食材とも相性抜群のおやき
地域によって製法や入れる餡の種類が異なりますが、おやきの定番と言えば、小豆や野沢菜などが有名です。
その他にも、
・きんぴら
・カレー
・ネギ味噌
・かぼちゃ
などは、子どもから大人まで幅広い世代で食べられており大変人気です。その他にもスイーツ感覚で食べられるチーズや、長野県の特産のリンゴを使用したものもおいしいですよ。
また、どんな食材とも相性抜群のおやきは、ご自宅での手作りおやつとしてもおすすめ!材料も手軽に揃えられ、ホットプレートで簡単に焼くこともできるので、親子でどんなおやきを作りたいか話し合ったり、実際に作ってみてはいかがですか?
一例として、食事にもピッタリのナスと味噌のおやきの作り方をご紹介します。
【簡単!ナスと味噌のおやきレシピ】
(材料 20個分)
・中力粉 500g
・ぬるま湯 350ml
・丸ナス 4~5個
調味料
・砂糖 大さじ3
・味噌 120g
・サラダ油 適量
【作り方】
①中力粉にぬるま湯を加え、よくこねた後、濡れ布巾をかけて約1時間生地を寝かせる
②味噌と砂糖、サラダ油を混ぜ、甘味噌を作る
③丸ナスは、幅約1.5㎝にカットし、真ん中にも切り目を入れその間に甘味噌を挟む
④ ①で寝かせた生地を20等分し、生地を広げ3の甘味噌を挟んだナスを包む
⑤フライパンを温め、おやきを両面を焼いた後、フタをして約15分蒸してできあがり!
(※レシピ提供元名 : 長野県農村文化協会)
おやきの人気店をご紹介!
ここでは、長野を訪れたらぜひ食べてほしい人気のおやきのお店をご紹介します。定番から変わり種までお店によって個性の違うおやきを食べ比べてみるのも旅の醍醐味のひとつです。
なお、一部店舗ではご自宅でも楽しめるようお取り寄せが可能ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
いろは堂 ※お取り寄せ可!
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長野のおやきといえばここ!と言われるくらい有名な「いろは堂」。創業は1925年と古く、こちらで作る外はカリッと中はふわふわモチモチのおやきは、野沢菜やネギ味噌といった定番7種類からきのこや栗を使った季節限定まで合わせると20種類近くあります!
また、オンラインショップからもお取り寄せが可能!オーソドックスで安定の味が楽しめるおやきが食べたい方におすすめですよ。
基本情報(本店)
住所:長野市鬼無里1687-1
TEL:026-256-2033
営業時間:8:30~17:30
定休日:火曜日
アクセス:【車】JR長野駅から約40分
公式HP・オンラインショップはこちら
道中おやき 奈良井宿店
その昔、木曽路の宿場町として栄えた「奈良井宿」。こちらではさまざまな飲食店でおやきが食べられますが、中でもおすすめなのが「道中おやき 奈良井宿店」のおやきです。パンのようにふっくらと軽い食感が特徴で、散策の休憩に食べるのが人気です。
基本情報
住所:塩尻市奈良井598
TEL:0264-57-2453
営業時間:10:00~16:30
定休日:月~金 ※土日のみ営業
アクセス:【電車】JR「奈良井駅」徒歩5分
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小川の庄おやき村 ※お取り寄せ可!
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縄文おやきとして人気の高い「小川の庄おやき村」。炭火で香ばしくふっくらと仕上げたおやきは、皮は薄く、中の具がたっぷり入っているのが特徴です。中の餡は、全て手作り!また、土壌の良い畑で育った野菜を使用しているため、調味料に頼らなくても野菜の味がしっかりと感じられます。
野沢菜からかぼちゃを使った定番9種類に加え、その季節ごとに登場する限定商品も多彩で、いつ来ても飽きないラインナップが自慢です。なお、お取り寄せもできるので、ご自宅はもちろん、ギフトにもおすすめですよ。
基本情報
住所:上水内郡小川村高府2876
TEL:026-269-3760
営業時間:9:00~17:30
定休日:月曜日
アクセス
【車】JR「長野駅」より約35分 他
公式HPはこちら
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おやきのいろり堂 諏訪湖SA(上り)
おやきをもっと手軽に食べられるのが諏訪湖SAにある「おやきのいろり堂」です。おやきの種類もとても豊富で、信州牛を使用したものやココでしか食べられないきのことクリームチーズを使用した限定商品も人気です。おでかけ途中休憩や帰りにサービスエリアに立ち寄ってサクッとおやきがいただけるのが魅力ですよ。
基本情報
住所:諏訪市大字豊田字所久保3118
TEL:0266-53-7115
営業時間:7:00~22:00
定休日:なし
アクセス:【車】長野道自動車道上り線「諏訪湖サービスエリア」内
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あづみ堂本店 ※お取り寄せ可!
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おやきや漬物を取り扱う「あづみ堂」。安曇野市と長野市、松本市にそれぞれ店舗を構えるこちらでは、常時20種類と豊富な種類からおやきをご購入いただけ、中の餡によって皮も小麦、そば粉、米粉などを使い分けるなどこだわりのおいしさが楽しめます。
豊富な種類もさることながら、このお店の最大の魅力は、本店でのみ購入したおやきを店の囲炉裏で焼いて食べられるサービス!お茶と一緒に焼き立て熱々のおやきを頬張ってみませんか?
なお、オンラインでこだわりのおやきをお取り寄せできるのも嬉しいポイントです。
基本情報(本店)
住所:安曇野市豊科南穂高1115番地(スワンガーデン敷地内)
TEL:0263-71-1400
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休
アクセス:【車】長野自動車道「安曇野IC」よりすぐ
公式HPはこちら
おやきの店うしこし ※お取り寄せ可!
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最近、SNSなどでも人気なのが「おやきの店うしこし」です。こちらの特徴は、おやきを石窯で焼く石焼きスタイル!なす、野沢菜といった定番から黒糖や激辛といった変わり種まで全9種類が揃います。9:30からオープンし、無くなり次第終了となるので、お店で購入するなら開店直後がおすすめ!
また、電話にて全国へ配送も可能なので、気になる方はぜひお試しください。
基本情報
住所:安曇野市豊科田沢7038-21
TEL:0263-72-6318
営業時間:9:30~売り切れまで
定休日:水曜日
アクセス:【電車】JR「田沢駅」徒歩11分
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まとめ
出典:photoAC
今回は、長野県民のソウルフードおやきについてご紹介しました。古くは縄文時代から人々に食べられてきたとされるおやきは、定番の野沢菜から多彩な種類で今も長野県民に愛され続けています。また、素朴で飽きのこないその味わいは、子どもから大人まで幅広い世代におすすめ!
ぜひ、ご当地グルメとして旅先で焼き立てを食べるのはもちろん、お取り寄せしてご自宅でもお楽しみくださいね。